よくある質問
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糖尿病
回答番号:DM001
ご質問内容
糖尿病とはどんな病気ですか?
当院からの回答
糖尿病とは、血液中のブドウ糖の濃度、すなわち血糖値が上がってしまう病気です。原因は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの作用不足や分泌の不足です。血糖値の高い状態が続くと、神経障害、網膜症、腎症、動脈硬化などさまざまな合併症が起こる病気です。健診を受けなかったり、血糖値が高いのに放置してしまうと、ますますインスリンが分泌されなくなり、合併症が進行し、コントロールが難しくなる病気です。早い段階で発見、診断され、正しい治療(食事・運動・薬)を継続すると、合併症を防ぎ、一病息災、かえって健康に生活できます。
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糖尿病
回答番号:DM002
ご質問内容
インスリン注射ではなく、内服薬で治す方法はないんでしょうか?できれば、内服薬での治療に変更して欲しいです。
当院からの回答
インスリンとは、もともと人間のからだの中にある血糖値を下げるホルモンです。糖尿病は、インスリンの分泌不足と作用不足によって起こる血糖値の上がる病気です。
もし、糖尿病の主な原因が、インスリン分泌不足ならば、インスリン治療が、最も体に合っています。インスリンが全く膵臓から出なくなる1型糖尿病の場合もありますので、インスリン分泌を検査します。
もし、糖尿病の主な原因が、インスリン作用不足であるなら、運動や食事療法に積極的に取り組み、肥満を解消することにより、インスリン作用が改善し、インスリン注射をやめて、内服に変更できる可能性は、あります。最近は、体重を減らす薬も条件が合えば、使用できます。尿に糖を排泄して体重、血糖、血圧を下げる内服薬があります。食欲を抑えて体重を減らす薬には、内服薬と注射薬があります。お気軽に主治医にご相談ください。
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糖尿病
回答番号:DM003
ご質問内容
血糖値はふつう、どれくらいの値なのですか?
当院からの回答
健康な方の場合、空腹時(食事前)の値が70-109mg/dlで、食後2時間(食べ始めてから2時間後)の値が140mg/dl 未満です。
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糖尿病
回答番号:DM004
ご質問内容
ヘモグロビン・エイワンシー(HbA1c)とは?
当院からの回答
赤血球の中に含まれるヘモグロビンが、ブドウ糖と結合したものをヘモグロビン・エイワンシー(HbA1c)といいます。ヘモグロビン全体の中にHbA1cがどれくらい含まれているかを調べることで、血糖検査だけではわからない過去1~2ヶ月にわたる血糖コントロールの状態を推測できます。そのため、糖尿病の確定診断の指標となったり、病気の経過を観察するのに役立ちます。
合併症予防の観点から、HbA1c(NGSP)の目標値は7.0%未満が推奨されています。
6.0%未満 血糖正常化を目指す際の目標
7.0%未満 合併症予防のための目標
8.0%未満 治療強化が困難な際の目標
治療目標は、年齢、罹病期間、臓器障害、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮して、個別に設定いたします。
インスリンやインスリンを分泌する系統のSU剤、グリ二ド薬を使用されている高齢者は、目標値が上がります。65歳以上74歳以下の方はHbA1cの目標値6.5%-7.4%となります。75歳以上の方は、7.0-7.9%となります。認知症がある場合、さらにゆるやかな目標値となります。詳しくは、主治医にご相談ください。
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糖尿病
回答番号:DM005
ご質問内容
血糖値の検査を受ける場合は、食事をしない方で受診する方が良いですか?
当院からの回答
必ずしも食事をしないでいらっしゃる必要はありません。軽い糖尿病の場合、食後の血糖値から上がってくる場合が多いので、食後2時間の血糖値を測る方が、早く糖尿病を発見できます。
当院では、血糖値のほか、ヘモグロビン・エーワンシー(HbA1c)の値も、5分くらいで結果がでますので、併せて診断に役立てることができます。
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糖尿病
回答番号:DM006
ご質問内容
糖尿病の治療法には、どのようなものがありますか?
当院からの回答
①運動療法、②食事療法、③薬物療法が3本柱です。
「うんどう」、「しょくじ」、「くすり」の頭文字をとって、「う・し・く」と覚えると覚えやすいですね。
詳しくは、主治医にご相談下さい。療養に役に立つ情報を「今月のプリント」として、毎月ホームページにて公開しています。ぜひ参考になさってください。ご不明の点は、スタッフにお伝えいただければ、診療の際にお答えしています。
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糖尿病
回答番号:DM007
ご質問内容
空腹時の血糖値が180mg/dlでした。ブドウ糖負荷試験を受けた方が良いでしょうか?
当院からの回答
空腹時の血糖値が126mg/dl以上あれば、すでに糖尿病を発症している可能性が高いと言えます。ブドウ糖負荷試験の前に、HbA1cを測定しましょう。HbA1cが6.5%以上あれば、糖尿病と診断されますので、ブドウ糖負荷試験は、必要ありません。
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糖尿病
回答番号:DM009
ご質問内容
糖尿病の合併症には、何がありますか?
当院からの回答
糖尿病の合併症は、三大合併症として神経障害、網膜症、腎症があります。これらは、細い血管の障害によって起こるので細小血管障害といわれます。三大合併症は、語呂合わせで「しめじ」と覚えてください。し=神経、め=網膜症、じ=腎臓のことです。大血管障害としては、動脈硬化症により狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症が起こりやすくなります。こちらは「えのき」と覚えます。え=壊疽(足の動脈硬化からくる)、の=脳梗塞、き=狭心症のことです。感染症も起こりやすくなります。「しめじ」や「えのき」を食べてはいけない、なんていうことではありません。しめじ、えのきは、きのこですから、よく食べてくださって結構です。
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糖尿病
回答番号:DM010
ご質問内容
糖尿病治療の目標は、何ですか?
当院からの回答
糖尿病治療の目標は、糖尿病のない人と変わらない寿命と日常生活の質(QOL)の実現です。
それには、合併症の予防と進行を抑える治療が必要です。
そのためには、血糖、血圧、血清脂質の良好なコントロール状態と適正体重の維持、および禁煙の遵守が必要です。
以前と比べて糖尿病合併症の発症が抑制されているとの報告があり、合併症の抑制による最終目標達成には確実に近づいていると考えられています。
一方、高齢化などにより増加するサルコペニアやフレイルなどの併存症の存在が近年注目されています。高齢者は、体重を目標より減らさないこと、タンパク質を毎食摂り、運動をすることで、筋肉を保つことが大切です。
また糖尿病が原因となって社会的不利益、差別が生じている場合があり、アドボカシー活動などを通じてこれらを取り除くよう努力することも、糖尿病のない人と変わらない寿命とQOLの実現を目指すうえで、大切な側面です。
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糖尿病
回答番号:DM011
ご質問内容
食事療法を行う上で、大事なことは何ですか?
当院からの回答
食事療法の大事なポイントは、以下の7つです。
1.腹八分目とする.
2.食品の種類はできるだけ多くする.
3.動物性脂肪(飽和脂肪酸)を控えめにする.
4.食物繊維を多く含む食品(野菜、海藻、きのこなど)を、摂る.食物繊維やタンパク質を先に摂り、炭水化物を最後に摂ると血糖値が上がりにくくなる.
5.朝食、昼食、夕食を規則正しく.
6.ゆっくりよくかんで食べる.
7.単純糖質を多く含む食品の間食を避ける.
(参考:糖尿病治療ガイド2022-23)